2011-05-17
- 今から帰宅。おつかれ俺。
- 藤田省三は、政治史は勝者しか取り上げないからつまらない、と言い放ったけれど、有象無象の浪人連中があれこれ騒ぎ立てている「諸士横行」それ自体が明治維新の原動力なんだと言った藤田は、やはり偉大。民衆史にしても、権力に負け続けている人々を研究するエクスキューズが必要だったのだろう。
- しかしまあ、「負け方が大事」と言われても、いまいちピンとこないのも事実。勝者の歴史を裏返しただけのようにも思える。安丸先生にしても、日本近代史で民衆が「よい負け方」をした例を挙げているわけではない(というか、悪い負け方しかしてない)。よくわからないね。
- 負け方が大事、というのは、たとえば藤田省三も似たようなことを言ってる。丸山的な近代主義や、あるいは共産主義のような「勝利へ至る歴史」になじめなかったからだろう。
- そういう超越的なものは容易に権威と癒着してしまい、民衆もやがてその中に取り込まれてしまう。生活の専門家であるがゆえに、民衆は負けてしまう。でも、だから知識人の指導が必要なのだといいたいわけではなく、むしろ負け方が重要なのだ、と安丸。
- 民衆を「生活の専門家」と定義したのは、安丸良夫。民衆史は往々にして「最終的な民衆の勝利」をゴールにして歴史を描きたがるけど、安丸にとって民衆は負けるもの。民衆が自分たちの生活を捉え直す視点を手に入れようとすれば、何かしら超越的なものが必要になるけれど、
- 学問の専門家が必ずしも俯瞰的な視点をもっているわけではないように、生活の専門家が狭い視点しかもっていないわけでもない。生活という小さな世界を通して、グローバルな視点を身に着けた人というのは、おそらく我々の身近にも存在する。
- twitterで知り合いが淡々と日常の記録を呟いているのを見ながら、これが「生活の専門家」というものか、と思ったりする。と同時に、学問の専門家になろうとしている自分は、生活の専門家になれなかった代償行為としてそれを選んでいるのではないか、とも。
- やったー。報告の3日前にレジュメができた。こんなの初めて。
- 驚いた。>児玉清死去 http://kodama-kiyoshi.tys-kei.co.jp/
- 今日はザ・ノートテイカーになるぜ、
- 今日中にあと1本論文を読まねば。
- 筋トレが必要か。
- いやあ、顔面の筋肉をコントロールするのって難しいよね。
- @suicidkid いいですよ。6月に入ればまあまあ暇になるので、そのときは駅前インド留学しましょう。
- 今年の夏はインドの山奥で修行して遠当ての術を身につけたい。
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