2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

デイヴィッド・リンチ『イレイザーヘッド』

一度見て途中で寝てしまい、もう一度見て「これは面白い!」と画面に釘付けになった作品。若くして家庭を持ったリンチ監督の不安が投影されていると言われるが、僕の印象だとより根源的な生の問題、「人が生まれ、生活し、死んでいく」という現象そのものが…

萩原朔太郎『日本への回帰―我が独り歌へるうた―』1937.12

萩原朔太郎は1886年生まれの作家・詩人。石川啄木や谷崎潤一郎と同年の生まれであり、日本の「西洋化」を体験してきた世代である。『月に吠える』(1917)『青猫』(1923)によって口語自由詩を確立したが、後の『氷島』(1933)で文語体に回帰。今回取り上げるエ…

終戦と天皇制

八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学 ちくま新書 (544)作者: 佐藤卓己出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/07/06メディア: 新書購入: 6人 クリック: 442回この商品を含むブログ (131件) を見る最近『八月十五日の神話』という新書を読んだのだが、こ…