今回のテーマは民本主義であるが、主に吉野作造の考えを中心にして議論を展開していこうと思う。 大正五年(1916)の『中央公論』に掲載された論文「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず」で吉野は、立憲政治の根本精神に「民本主義」の名前を与え、…
澁澤龍彦を通してジョルジュ・バタイユを知った私にとって、バタイユという思想家はエロ・グロ・ナンセンスな作品に触れるときに思い出す程度の神秘主義者でしかなかった。 しかし最近、冷戦下におけるバタイユの思想展開を調べているうちに、どうもそうでは…
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