2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

明治国家と平安文化

京都在住4年目にして初めて時代祭に参加した。バイトとしてではあるが、比較的じっくりと見られたので、覚え書き程度に時代祭の歴史的位置づけについて書いておこう。一応まじめに働いていたので、写真は無し。 時代祭というのはそもそも、明治二十八年に行…

大原・三千院

「京都 大原 三千院 恋に疲れた女がひとり」(『女ひとり』)で有名な大原に行ってきた。歌はこの後「京都 栂尾 高山寺」「京都 嵐山 大覚寺」と続くわけだが、それだけ歩き回れば恋をしてなくても疲れるだろう。 大原の地名は天徳元年(957)に牛馬を飼育する「…

「守護領国制論の展開とそれに対する批判」

パソコンの中から2年ほど前に書いた中世国家論研究史のレポートを発掘。永原慶二や網野善彦の話をしたついでに公開してみよう。先回りして言い訳しておくと、私の専門はあくまで近代史なので、過度な期待しない方が良いと思う。 1.はじめに この小論では、…

永原慶二『20世紀日本の歴史学』

20世紀日本の歴史学作者: 永原慶二出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2003/03/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (6件) を見る明治維新から1980年代までの歴史学(主に日本史)の展開を平易な記述で語りなおした名著。最近つまらない本…