2009-01-01から1年間の記事一覧
知識人とは何か作者: エドワード・W.サイード,Edward W. Said,大橋洋一出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1995/05/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (3件) を見るウェーバーの「精神なき専門人」という官僚制についての規定は…
ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2005/08/26メディア: DVD購入: 5人 クリック: 344回この商品を含むブログ (187件) を見るこれは何といってもタイトルが秀逸。内容を要約しているというよりは、むしろタ…
今回も某所で報告した際のレジュメを転載。
遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)作者: 柳田国男出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2004/05/26メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 110回この商品を含むブログ (101件) を見る柳田民俗学(特にその初期作品)に対する「よくある批判」として…
某所で丸山眞男について報告したのだが、その際に使用したレジュメを、寝かせておいても仕方ないし、そもそも常識的なことしか書いてないので公開してしまおうと思う。レポートの題材にお困りな方はどうぞご自由にお使いください、という感じで。 その前に少…
今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書)作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/05/19メディア: 新書購入: 12人 クリック: 58回この商品を含むブログ (98件) を見る仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』を読んだ。『「分かりやすさ」の…
山びこ学校 (岩波文庫)作者: 無着成恭出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1995/07/17メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 37回この商品を含むブログ (26件) を見る 「わたしが、『山びこ学校』を読んで、一番強く印象づけられたのは、つぎのようなことである。…
ガルブレイスの「不確実性の時代」で、第二次大戦を経験した人はそれが時代を変えた分水嶺だと思いたがるけれど、社会的な観点から見れば第一次世界大戦において決定的な変化が起こったのだと言っているが、まったくその通りだと思う。日本社会においては「…
新装版 苦海浄土 (講談社文庫)作者: 石牟礼道子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/07/15メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 175回この商品を含むブログ (71件) を見る 「二つの物体が同一の場所を占めえないように、ある人の立場が他者の立場に一致するこ…
無為の共同体―哲学を問い直す分有の思考作者: ジャン=リュックナンシー,西谷修,安原伸一朗出版社/メーカー: 以文社発売日: 2001/06/15メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 51回この商品を含むブログ (29件) を見る過去に2回ほど挫折したのだけど、今回はな…
バタリアン [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント発売日: 2004/04/02メディア: DVD購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (53件) を見る例のクライマックスで脱力しつつ、その後の余計なエピローグ(俺達の戦いはまだ始…
夏目漱石の『坑夫』を読んだ。映像化不可能、というコピーが浮かんだ。ルポタージュ的な構成をとりながら、まったくそれらしくない饒舌さがなんとも漱石らしい。 新潮文庫版で270ページ。炭坑にたどり着くまでに100ページ、そのあと50ページくらいは…
以前サークルの新入生に向けて書いた文章がまだパソコンに残っていた。せっかくなので転載してみようと思う。需要はないだろうが、学部生の頃に書いた文章の中では比較的よく書けているもののひとつである。と自画自賛。
ナショナリズムとパトリオティズムは別物であると、ナショナリズムを扱った大抵の本には書いてある。しかし、いよいよナショナリズムが高揚しようというときには、このふたつが結びつくことが多い。なんで?と昔から疑問に思っているのだが、誰も答えてくれ…
北北西に進路を取れ 特別版 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2009/04/22メディア: DVD クリック: 28回この商品を含むブログ (12件) を見るこの映画のストーリィを要約するのは難しいのだが、つまり、FBIのスパイと間違えられた男…
汚名 [DVD]出版社/メーカー: オルスタックソフト販売発売日: 2008/04/28メディア: DVD クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見るヒッチコックにも凡庸な作品、つまらない作品はいくつもあるけれど、悪役が魅力的に描かれている作品は例外なく面白い。…
ナショナリズム―その神話と論理作者: 橋川文三出版社/メーカー: 紀伊国屋書店発売日: 2005/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (19件) を見る話題があちこちに移動したり論理展開がいまいちよくわからなかったり、そもそも本書…
記憶/物語 (思考のフロンティア)作者: 岡真理出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/02/21メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 43回この商品を含むブログ (50件) を見る記憶とは本人が所有する(だけの)ものではなくて、フラッシュバックのように制御不能…
「出口なお」―女性教祖と救済思想 (洋泉社MC新書)作者: 安丸良夫出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2009/05/02メディア: 新書 クリック: 14回この商品を含むブログ (5件) を見る『出口なお』は、安丸の最高傑作という人もあれば、あれはもう歴史学ではないとい…
スピヴァクの「サバルタンは語ることができるか」を再読。なるほど、面白い本だと思う。安丸良夫の民衆史と合わせて読みたい。知識人であるがゆえの孤独を引き受けなければならない、サバルタンの代わりに語ろうなどと思ってはいけない、ということは安丸自…
裏窓【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第5弾:初回生産限定】 [DVD]メディア: DVD クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る『幻の女』を書いたウィリアム・アイリッシュの別名義であるコーネル・ウールリッチ原作を大幅に改め、…
某所でナラトロジーについて勉強させてもらっているのだが、ちょっとした報告をする機会があったので、そのときに使用したレジュメをここに転載する。文献の引用のみで解説はなし。テーマは「ルポタージュと歴史学」ということで、ルポタージュ作家・沢木耕…
ロープ 【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第5弾:初回生産限定】 [DVD]出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン発売日: 2009/06/05メディア: DVDこの商品を含むブログ (1件) を見る全編ワンカットの映画として有名だが、…
暗殺者の家 [DVD]出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー発売日: 2003/06/20メディア: DVDこの商品を含むブログ (9件) を見る少し前に『知りすぎていた男』を観たけれど、そのリメイク元がこの作品。ただし現代はどちらも「The man who knew too much」。なん…
徳川吉宗が設置した目安箱について、室鳩巣がこんなことを書いている。「百姓名主の子に学問これ有る者」の投書が、「漢文にて調い候て、御勘定頭などよめかね」「御奉行以下読み得申す者これ無く」、つまり学問のある百姓の出した投書が見事な漢文で書かれ…
『国家とはなにか』作者: 萱野稔人出版社/メーカー: 以文社発売日: 2005/06/17メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 142回この商品を含むブログ (118件) を見る整合性のとれた美しい論理で書かれた、これから国家を語る上で必読と言える一冊である。ただ、…
ファミリー・プロット【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第5弾:初回生産限定】 [DVD]出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン発売日: 2009/06/05メディア: DVD購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る…
泥棒成金 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン発売日: 2008/06/20メディア: DVD クリック: 21回この商品を含むブログ (14件) を見る原題が「To catch a thief」だから、最初は微…
知りすぎていた男 [DVD]出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン発売日: 2002/06/28メディア: DVD クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る旅先のモロッコで知り合った男から、要人暗殺を予告する秘密のメッセージを受け取った主人公…
見知らぬ乗客 特別版 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント発売日: 2007/05/11メディア: DVD クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る私のヒッチコックランキングでは、かなり上位の方に来る作品(トップは『裏窓』…